マリア教会
部屋に入って来たのはいつものシスターではなく、マリアだった。
「そろそろ始まるから、出て来なさい」
そう言ってマリアがレイラを促す。
今日は年に一度のマリア祭の日。教会のお祭りである今日だけはレイラも自由になれる。
「……」
レイラは、顔に皺一つないマリアと目も合わさず椅子から立ち上がった。
祭りなど私には関係ない。なぜ神から見捨てられた私が神に感謝する祭りに出なきゃいけないのだろう。
私を拒絶するならとことん拒絶してほしい。
誰も私に構うな。
「そろそろ始まるから、出て来なさい」
そう言ってマリアがレイラを促す。
今日は年に一度のマリア祭の日。教会のお祭りである今日だけはレイラも自由になれる。
「……」
レイラは、顔に皺一つないマリアと目も合わさず椅子から立ち上がった。
祭りなど私には関係ない。なぜ神から見捨てられた私が神に感謝する祭りに出なきゃいけないのだろう。
私を拒絶するならとことん拒絶してほしい。
誰も私に構うな。