マリア教会
夏季は一度だけ詩織を見て、また墓に目をやる。
「雪乃が泣いてる…。きっとまだ歌いたかったんだ…」
雨の日は空の人達が悲しみで泣いている。雪乃も、まだやり残した事があるから泣いてるんだ。
この雨は、雪乃の涙だ。
すると詩織がお得意の、懐から一枚の紙を取り出す。
「雪乃から手紙を預かってる。雪乃がいなくなったら、夏季に渡してほしいと頼まれた」
夏季は詩織に振り向き、手紙を受け取る。
手紙は封筒にも入っておらず、そのまま四つ折にしたものだった。
手紙を開くと、中には雪乃らしい綺麗な字が丁寧に並んでいた。
「雪乃が泣いてる…。きっとまだ歌いたかったんだ…」
雨の日は空の人達が悲しみで泣いている。雪乃も、まだやり残した事があるから泣いてるんだ。
この雨は、雪乃の涙だ。
すると詩織がお得意の、懐から一枚の紙を取り出す。
「雪乃から手紙を預かってる。雪乃がいなくなったら、夏季に渡してほしいと頼まれた」
夏季は詩織に振り向き、手紙を受け取る。
手紙は封筒にも入っておらず、そのまま四つ折にしたものだった。
手紙を開くと、中には雪乃らしい綺麗な字が丁寧に並んでいた。