まだ恋かなんてわかんない
1.Prologue
夜8時、人も増え始めた金曜日の表参道。
「あー、すみません急いでるんで。」
髪の毛、最近いつカットしました??なんてしつこく声をかけてきたカットモデルの勧誘を断る。
ヒルズのショーウインドーにうつる自分の姿にチラッと目をやってから、美紗はさらに何か言っている美容師を振り切るようにして歩き出した。
暗めのブラウンに染められた巻き髪。膝上15センチのプリーツスカート。バッチリつけまつげを装着したアイメーク。
いかにもな感じのJK。
だが、そんな美紗の行く先は予備校だ。
高校2年生の秋、彼女は受験生予備軍なのだ。
「あー、すみません急いでるんで。」
髪の毛、最近いつカットしました??なんてしつこく声をかけてきたカットモデルの勧誘を断る。
ヒルズのショーウインドーにうつる自分の姿にチラッと目をやってから、美紗はさらに何か言っている美容師を振り切るようにして歩き出した。
暗めのブラウンに染められた巻き髪。膝上15センチのプリーツスカート。バッチリつけまつげを装着したアイメーク。
いかにもな感じのJK。
だが、そんな美紗の行く先は予備校だ。
高校2年生の秋、彼女は受験生予備軍なのだ。