ここから、向こう側まで。
「だから、燃やそうか、って
この学校を。
夢の通りに、理想通りにしようよ。
キラキラ輝く学校、すごい興味わいてくる。」
「・・・」
もう何も聞こえなかった。
街の声も、風の音も、グラウンドの喧騒も。そして教師の言葉も。
ただ何かを手に入れたかった。
自分自身を信じた世界で。この世界で。
分かり合える事をわざわざ見いだしたかった。
もう何も聞こえない...
彼女の返事を除いて。