脱ギャル!
「…あ、浜野さん」
晴輝クンは、アタシたちがいるテーブルの方に向かってきた。
「晴輝クン!偶然だねえ〜〜」
「そーだね」
ああ、彼女がいてもやっぱりかっこいい……
晴輝クンからはキラキラしたオーラが出ていて、それはあっというまにアタシのことをうっとりさせる。
さらにいつもとは違って私服姿っていうことが、アタシの心臓を騒がせる原因になった。
アタシが晴輝クンに見とれていると、晴輝クンの彼女が晴輝クンの袖をくいっと引っ張った。
「お兄ちゃん」
…………お?
「早く座ろうよ、お兄ちゃん」
「あ、そか、ごめん」
「早く早く、美佐、喉かわいた」
「喉かわいたって…さっきタピオカ飲んだばっかじゃん」