脱ギャル!




「…あ、浜野さん」



晴輝クンは、アタシたちがいるテーブルの方に向かってきた。


「晴輝クン!偶然だねえ〜〜」

「そーだね」


ああ、彼女がいてもやっぱりかっこいい……

晴輝クンからはキラキラしたオーラが出ていて、それはあっというまにアタシのことをうっとりさせる。

さらにいつもとは違って私服姿っていうことが、アタシの心臓を騒がせる原因になった。


アタシが晴輝クンに見とれていると、晴輝クンの彼女が晴輝クンの袖をくいっと引っ張った。


「お兄ちゃん」


…………お?


「早く座ろうよ、お兄ちゃん」

「あ、そか、ごめん」

「早く早く、美佐、喉かわいた」

「喉かわいたって…さっきタピオカ飲んだばっかじゃん」




< 15 / 32 >

この作品をシェア

pagetop