保健室は内緒の楽園
「さぁ、乗って…?」

「あ、はい。」

とは言ったものの…。


またもや、どこに乗ればいいのか迷い考え込んでいる…私。

「またか……。

千尋ちゃん…?昨日あなたは一体どこに座ったのかな?

昨日、座ったところに座りなさい。


昨日座ったのはどこか、

わかるよね………?」

笑いながら助手席のドアを開けてくれた。

私はもちろん……真っ赤になってしまった。

「さぁ、早く。

行こうよ、“デート”」

最後の“デート”を意味深げに強調された。

「す、すいません…」

「いいよ、

可愛いから許してあげよう。



だけど……

一つ条件がある。」

そういうと、車のドアをバタンと閉めて運転席に座り、ドアを閉め、鍵をかけ…シートベルトをする俊哉さん。

「あの…条件って?」

そういうと鼻でフッと笑い、


すごくカッコイイ顔で……

「俺の彼女になること。」

と言った。

ん……?



彼女…?
かのじょ?
カノジョ…?
girlfriend…?
ガールフレンド…?

嘘、うそーーーーー!!


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