保健室は内緒の楽園
「じゃあ…これで。」

「分かった。
じゃあちょっとここで待ってて。

すぐ戻るから。
また知らない男についてったりすんなよ(笑)?」

そう言ってちょっと意地悪な笑みを浮かべながら去って行った。

どこ、行ったのかな?
まさか一人だけでチケット買いに……?
いや…それはないない。

お手洗い……?
いや…でもそしたら言うはず。
……?いうかな…?
どうだろう……。

もしかして帰っちゃったとか……
ハハッ、そんなのもっと無いか……。

なんか……すごく不安になって来ちゃった。早く帰ってきて…俊哉さん。


「お待たせ(笑)」

「俊哉さん!」

振り返って見ると、
俊哉さんは手に2つポップコーンを持っていた。

「はい、これは千尋ちゃんの分。」

「あ、ありがとうございます…。」

「さぁ、行こうか。」

え……まだチケット!

その時だ。
空いてる方の手を繋がれ
どんどん進んでいく。

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