保健室は内緒の楽園

「は、はい。
えっと…千尋です。」

私が答えると、
今度は私に目を向けた。

「そう、千尋さんっていうの？
素敵な名前ね。
私は千恵(ﾁｴ)といいます（笑）

昔からここでケーキやドーナツを売っててね（笑）
俊哉さんは常連客だったのよ。

ここは私の趣味で旦那と作ったから
お店ってあまり知られていなくてほとんどガラーンと空いてるし
いつでも来てくださいね（笑）

私、おしゃべり大好きだから、
もしよければ話だけしにでもいいから来てほしいわ（笑）」

そう言ってキラキラした目で見つめて来る千恵さん。

私もなんか、千恵さんを気に入ってしまった。

「はい、もちろんです（笑）
ケーキとかドーナツ食べにも来ますが、
私も話するの好きなんで
じゃあ…お話だけしにも来ます（笑）」

「まぁ、なんていい子なの♪
私、気に入っちゃった♪
俊哉さん、いい子見つけたわね（笑）」

「当たり前じゃないですか。俺の女ですよ？

千尋は自慢の彼女です。」