→君にゾッコン中←
「千嘉」
低い声が響いたと思ったら私は東条くんの腕の中。
「と、とと東条くん・・・・・!!???」
「あー、落ち着く。」
ぁ・・・、さっきの顔は怒ってたんじゃない・・・。
あれ時々見る、寂しそうな顔だ。
「・・・・どうしたの・・・・?」
小さな声で聞くと、東条くんがしゃがんで視線を合わせてきた。
「千嘉見たら元気でたわ。さんきゅ」
そう言って東条くんはニコリと笑う。
「そ・・・・なの?」
うまくごまかされた。
東条くんは軽くキスをすると教室をでていった。
「・・・」
私・・・東条くんに振り回されてる・・・。
笑った顔可愛かったな・・・。