旦那様と奥様です!


「それじゃうちらと喫茶店でいいわね?」

「了解です!」


翔に祝ってもらえないのは少し悲しいけどわざわざ自分が言うのもねー

今年の誕生日はあきらめるか!

来年一緒だったらいっか!


「亜紀」

「浩介・・・」


目の前にはあの浩介。

実はあのおでこチューから気まずかったり気まずくなかったり・・・

とにかくあれからまともに話はしてなかった気がする。


「明日誕生日だよな。翔さんと予定でもあるの?」

「ないけど・・・」

「じゃーおじさんのとこの後俺とあそこ行こうよ」


あそこっていうのはきっとあそこよね。

私たち拓真もいれて4人はよく誕生日は喫茶店で祝ってたんだけど浩介と付き合ってからその後に観覧車行くようになったの。

なんか懐かしいな~

まー行かないけどね!!

だってもう私たち付き合ってるわけじゃないから。


「喫茶店の後は真っ直ぐ家に帰ります!」

「そっか!それじゃ仕方ないね!」


あれ?なんかすぐ諦めてくれた?

いや、これでいいんだけど少し違和感を感じるぞ・・・

当の本人を見ても相変わらずにこにことしてるけど・・・


「ほらっ!授業始まるから席に戻ろうか!」


まだなんかつっかかることはあるけど・・・

神様どうか平和な誕生日にしてください!
って願うことしかできない私でした。

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