こいのおくすり
 
「ねえ、澪、いいでしょ…?」

そう言って澪にお願いをするママ。

「いいけど…少し大きいかもよ?」

「そんなの気にしないわよ!」

ママはもう制服を着る気マンマンだ。

「分かった。じゃあ着替えてくるから待ってて。」

そう言って自分の部屋に戻って私服に着替えて

リビングに下りて制服をママに渡した。

「はい。どーぞっ。」

「ありがと~。じゃあ、着替えてくるわね♪」

そう言ってママは着替えに行った。


数分後…


「ねえ、どう?」

そう言って制服姿を見せるママ。

中学生はちょっと難しいけど高校生って言っても全然大丈夫だと思う。

「うわっ、すごーいっ。ママ可愛いーっ。」

「本当に?ありがとう。うふふ。」

そう言って笑うママ。

するとパパがママの横に言って私には聞こえないように

ママに何かを囁いた。

するとママの顔がみるみるうちに真っ赤になった。

何か嫌な予感がする…

「澪、ちょっと出て行ってくれるかなー?」

そう言って妙な笑顔を浮かべて澪に言うパパ

ああ、澪の予感は的中したみたい。

「分かったー。おにぃのとこ行ってくるからまた戻ってきてよくなったら電話してねー。」

そう言っておにぃに今から行くという連絡を入れた。

その横でママが

「澪ぉ…助けてぇ・・・」

なんて言ってたけど澪には何も出来ない。ごめんねママ(笑)

「じゃあ、行ってくるから!」

「いってらっしゃい。」

そう言われておにぃの家へ向かう。


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