禁断の恋はじめます
「ただいま~」


勇樹がそこまで送ってくれて
別れ際にもう一度キスをして


その間にも携帯が震えていた。



「おかえりなさい。」



ママの声がして



「三人だけど クリスマスしようよ。
待ってたのよ。」


そう言って笑った。



「もうパパ帰って来たの?」



テーブルにはごちそうが広がってた。



「お腹すいてたんだ~~ぁ~
着替えてくるね~」



私は手を洗ってうがいをして
制服を着替えた。


ブラウスを脱いで下着姿になった時
さっきの感触を思い出した。


思わず手を入れて触れてみる。



初めて他人が触れた…
自分で触っても不思議にあの時の
感覚とは全然違った。



このまま勇樹といたら…
この体は…勇樹のものになる…


それでいいの?


好きな人に捧げたいのに……



啓吾とひとつになれれば……
本望だけど・・・


「早く~~朱奈~~~」

ママの声……



幸せな家族を地獄におとしてまで…
本望を貫いていいんだろうか…
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