禁断の恋はじめます
「やっと帰って来れた~」


パパが迎に行って
啓吾が戻ってきた。


「おかえり~」ママが啓吾の頭を撫ぜた。


「おかえりなさい…」
私は この間の一件から
会いにいってなかったから
なんとなく少しわだかまっていた。


大好きな人が
他の人とキスをしてるのを
間のあたりにした私は


複雑な気持ちだった。


そこに決して真実の愛がなくても
二人の関係を隠すための
カモフラージュと言われても……


お互い嫉妬をかくしながら…


カモフラージュと生きていくんだろう…



  耐えられる?


啓吾のキスシーンが目に焼き付いている。




私の視界に啓吾が戻ってきた。


いつもと変わらない
あたりまえの光景。



「よ!!!」


啓吾が私の頭をくしゃくしゃにして
二階に上がっていった。



  切ないよ啓吾



好きで好きで気が狂いそうなのに…
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