禁断の恋はじめます
両親が寝静まったころ 啓吾が部屋に来て
寝ていた私を抱きしめた。



「キャ…」




「シー…ってなんで爆睡してんだ?
せっかく会えたのに……
俺はおまえに会いたくて
気が狂いそうだったのに……」



啓吾の唇が触れたら
もう私はどんなにカッコいいこと
言ったって啓吾に抱きしめられれば
もう腑抜けになっているんだ。



薄暗い部屋に
二人の合わさった唇の湿った音が
刺激的に響き渡る・・・・



「会いたかったよ啓吾……」


私の声は震えている。



「愛してるよ啓吾……」



その日会えなかった時間を取り戻すように



お互いを愛してるって言いあった。



報われないのに……
何度も甘いキスを繰り返す。
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