禁断の恋はじめます
その夜の夢で


私は啓吾の胸の中で

「うちら兄妹じゃないんだって
だからどんなに愛し合ってもいいんだって。」

私は啓吾にしがみついた。



「じゃあ…
俺の親は今 どうしてんだ?」



「もう死んだんだって~
おとうさんが殺人犯して
それを知ったおかあさんが啓吾をおいて
自殺をしてね
で…自首するまえに連絡をとってきた
おとうさんに
それを伝えたら
おとうさんもおかあさんの後を追って
自殺したんだって~~
だから啓吾はうちのおにいちゃんじゃないんだって」



お気楽に私は 啓吾に話してる。

それを見ている冷静な私が



  ちょっと…やめなよ…


慌ててる。



「殺人?」
啓吾が真っ青になっている。


「私と啓吾は兄妹じゃない
どんなに愛してもいいのよ~」


まだ気楽な私は啓吾にそう話してる。


啓吾の顔色が変わって行くのにも
気づかずに・・・
自分の想いだけを必死に伝えている


第三者の私はそれを
冷や汗で見つめている。
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