禁断の恋はじめます
その夜も啓吾は私のベットで過ごした。


「さっきてんぷら食べたから
もう絶対許さない。」


私が口を尖らすと

「いただきま~す」

そう言って私の唇を優しく噛む。


「も~~!!」

啓吾の笑顔がそこにある。


「啓吾…大好き……」


私は啓吾に抱きついた。



「俺たちこんなに…愛し合ってんのに
絶対に兄妹じゃないんだって……
他人だって…思いたい……。
そしたら俺はすぐにでも
朱奈を全部俺のものにするのに……」


今日はその言葉に心臓が縮まった。


「きっと…神様が間違ったんだよ。
ホントは恋人同士にするはずだった
二人を間違えて家族にしちゃったんだ。」



啓吾が笑った。


「そうだな。
でも苦しい……。
朱奈の全部が欲しいって……そう
叫んでいる……。
だけどそれをしたっら…今よりずっと
地獄に落ちて罰が当たりそうで……」



「私だって啓吾に私の体の
全部に触れてほしい……。」



啓吾の唇が私の唇をふさいだ。


「俺ら地獄に堕ちるよ……」

啓吾がそう言ったから


「地獄はヤダ……。」と答えた。


二人で見つめ合いながら笑う……。

私の胸は張り裂けそうだった。
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