禁断の恋はじめます
受験生だったことを忘れかけていて
次の日から私は
日常の生活に戻った。


連絡を控えてくれていた
勇樹にメールするか悩んでいた。


 もう…逃げ出しちゃいたい


私の心は啓吾のものなのに
優しい勇樹を利用しているようで
罪悪感に押しつぶされそうになる。


なんで勇樹はあんなに優しいの…
私は悪い女なのに


勇樹を騙してるのに……


葬式の間は その罪悪感から解放されたようで
なんだかホッとしていた。


私は罪を犯してる……。


両親を欺き
勇樹を裏切り

そして大好きな啓吾を騙している……。



逃げ道が見つからなくて
私はただ…ただ


水が流れる方向に流れて行くだけ……。



勇樹にうつメールの文章が見つからない


私は携帯を閉じた。
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