禁断の恋はじめます
啓吾はベンチにいた。

私たちを見つけて
バツの悪い顔をして横を向いた。


「怒ったかな~」

ママが観戦用の椅子を広げた。



高校生ってたくましい……
サッカーが
格闘技に見える。


啓吾の学校は秀才学校なのに
サッカーがめっちゃ強い



10番のキャプテンマークをつけた
FWが相手ゴールに強烈なミドルシュートを決めた。



「キャ~~~ッ!!!めっちゃカッコイイ~~!!!」


私はママと飛びあがった。



それから2点くらい加算して
10番と啓吾が
試合終了まであと
五分くらいで交代になった。


 

「啓吾が出てきたよ~~」


私はママを揺さぶって


「啓吾~~頑張れ~~!!!」

いつものように
叫んだ。


啓吾はドリブルで突破しながら
終了間際もう一点追加して


私は大興奮だった。


「やっぱ啓吾のサッカー最高だね~」


青い空にそう叫んだ。
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