禁断の恋はじめます
かなりの時間が過ぎたように思えた。


ママがエレベーターから降りてきたのが
見えたけど浮かない表情に見えた。


「ごめんね~なんかちょうど診察だったの。」



「今 おにいさまとお勉強してたの。」
わざとにふざけて言った。



「そう~よかったわ~
朱奈ごめんね…ホントは
連れてこない方がよかったのに」



「気にしないで~私が来たいって言ったんだし
気晴らし気晴らし~~」



「さっさと会って帰ろうよ。
いいのか?行って~」

啓吾が立ち上がった。



「あ…啓吾…
なんだか記憶があいまいでもしかしたら…
おかしなこというかも知れないんだって。
だから…気にしないであげてね。」



「あ?そーなの?
俺のことわかんないのに会っていいの?」



「この前まではあいたいって
言ってたみたいなんだ。年だからね……」



「ふ~~ん
わかったよ~行こう~」


啓吾が歩き出した。


ママが不安そうに私を見た。


私はママの手をぎゅっと握った。



エレベーターの扉を閉めたら
これから何が起こるのか不安になった。
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