禁断の恋はじめます
その日はみんなでお祝いをした。


「かんぱ~~い!!」


「まだ発表じゃないから…
とりあえず卒業に…ってことで…」

パパが言った。


「あ~~もう~~現実に戻っちゃったよ~~」

私の言葉にみんなが笑った。



「ドキドキするな……」


「ほんとね~ここがダメなら…
私立だからね…うわ…ママもっと働かなくっちゃ……」

ママだリアルに言うから
私のプレッシャーは満杯になる。


「も~~~っ!!!」


啓吾と一瞬目が合った。


啓吾はすぐに私から目をそらして
唐揚げをつまみだした。


 何…よ…何か文句あんの?
 ハッキリ言いなさいよ 男でしょ?


そうここで言えたら
どんなにスッキリするだろう……。



啓吾のバカ・・・・
嫌いになったらなったって
言えばいいじゃん……。


私は啓吾に取られないように
唐揚げを五つ口に頬張った。
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