禁断の恋はじめます
私は帰宅部に入った。

悲しいかなまっすぐに家に
帰って来ていた。

                                        勉強がなかなか大変だったし
大学を見据えてる友達の中には
もうすでに予備校通いしてる人もいた。


それにしても
こんな状況の中で
啓吾たちのような部活動と
両立させている人たちがいるって
すごいことだと思った。


そんなある日のことだった。


「もうそろそろ限界じゃないだろうか
本人が知るよりも
俺たちから話してあげた方が
俺はいいと思うんだ。」


「わかってるわ。
そうだとは思うけれど…
まだ隠しておけるのなら隠し通したい」


パパとママの声が聞こえた。


「うちの子じゃないということでも
啓吾にとっては
辛いことなのに……
事情があったにしても
あの事実をどう知らせたらいいの…。」



「啓吾は立派な子だから
多少動揺しても
きっとわかってくれるよ。
そう信じないと…いろんな意味で
もう俺たちから
手が離れだすんだし……
そろそろ…話そうと思うよ。」


「待って・・・
もう少しだけ…頭の中を
整理させて。
啓吾にわかってもらえるように
すぐに言葉が出てくるように…」


私はそのまま二階にあがった。


とうとうその時が近づいている…。
                 
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