禁断の恋はじめます
絡まり始める糸
試合は負けてしまったらしい。

啓吾がハットトリックで追いついたのに
最後の最後で入れられて終わったらしい。

「そっか…ざんね…んだったな。


勇樹の顔が曇っていった。


「ごめんね…・・・。私のせいで…。」


「いいよ。それより…ケガ…し…なかった?」


私は泣きながら勇樹の枕元に顔をうずめた。



「朱奈に…ケガなくて……」


勇樹の顔が優しかった。


「ごめんね…ごめんね…」



こんなに私のこと想ってくれるなんて
感動が胸を一杯にした。



私は思わず勇樹の手を握って
口づけした。



「勇樹・・・」



勇樹の優しさが胸一杯にひろがった。
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