禁断の恋はじめます

「ご家族いらしたの？
うちの両親がご挨拶したいって…」


「気にすんなって。
あいつらにとってはどーでもいいんだ。
かえってｻｯｶｰなんてしない方がいいんだ。
勉強していい大学いってはくつけて
会社継いでくれたらいいんだし。」


「ｻｯｶｰ応援してくれないの？」


「いつもやめろって言われてるよ。
だから今回もきっと喜んでるんだ。」



「そ…そんな…勇樹こんなにｻｯｶｰうまいのに……。
一度見てもらいたいよね。
そしたらそんなこと言わないのに……。」



「朱奈んとこはいいよな。
家族がみんな啓吾を応援してるから。」



「うん…うちは好きなんだよ。
ｻｯｶｰﾊﾞｶなんだ～」


「うらやましいよ。」


「大丈夫だよ　
次からは私が応援してるからね。」



小さく見えた勇樹を
強く抱きしめる。



「頑張れ　勇樹～～」。



「サンキュー」
勇樹はそう言うと私の頭を優しくなぜた。