禁断の恋はじめます
「俺…今回チャンスは失ったけど
マジ辛かったけど 朱奈を守って 
朱奈が戻ってきてくれたから…
よかった……。」



「ほんと?」



「ホントだよ……」



「受験前 朱奈に距離置かれて
めっちゃ辛かった。意味わかんねーって…
俺なんか悪いことしたかとか
キスより先求めたからかとか…後悔ばっかした。」


  そうだったんだ


「ごめんね…あの時は私が悪いの。
なんか勉強してたら他のこと考えられなくなって」


  嘘つき


『あの時は啓吾と想いが通じ合って 勇樹のことまで
考えてられなくなったの』


悪魔な私がそう囁いた・・・。



「それからなんとなく学校で会っても会いづらくなって」


  違うよ後めたいんだよ……


その言葉をかき消すように
私は勇樹の頬にキスをした。


「ごめんね…勝手な女で……」


今度は勇樹が頬にキスを返してくれた。


「いいよ…また戻ってきたから…」


そして私は勇樹の鼻先にキスをした。


「うふふ…」


「もう俺から離れるなよ……。」


勇樹の唇が私の唇に触れて 甘くて長いキスをした。


  嘘つきだな…朱奈は……


その言葉をかき消すように
夢中で勇樹の唇を感じていた。
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