禁断の恋はじめます
しばらくしてぞろぞろと帰って言った
部員たちを確認して

勇樹の病室の前に行くと
何かがぶつかった音がした。


「どうしたの?」

慌てて私が飛び込んだら
壁の下に枕が落ちていた。


「あ…」勇樹は一瞬慌てた顔をしたけど
いつもの笑顔に戻って


「ごめん~枕で遊んでた。
うまくキャッチできなくてさ飛んで行った」


「そうなんだ~~」


私は枕をひろって埃を取って
形を整えた。


「はい」枕を定位置において
勇樹を寝かせよとしたら


「朱奈……会いたかったよ。」と
勇樹が言った。


「私もだよ…。」


いつものようにキスをした。


「俺のもの…」
そう言うと勇樹は私を
強い力で抱きしめる。


「勇樹~~苦しいから~~」


私は勇樹の体の中でもがいた。
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