禁断の恋はじめます
「おい!!!
朱奈~メシだって~~
今日はおまえのリクエストなんだろ?
とんかつ~~
だから太んだぞ~」



啓吾がドアを叩いた。



 とんかつ…


どうしても食べたかった…



私は慌てて洋服を着て
とりあえずドアを開けた。



「食うんだろ?」


バスタオルを首に巻いて
短パン姿の啓吾が立っていた。



「うん……」



「俺だってさ…
遠慮して短パンははくよ~
おまえも遠慮しろよな。
心臓止まって
死ぬとこだったぞ……。
ショック死ってやつ~」



割れた腹筋はきっと
固いんだよね?


この引きしまった
上半身に比べて


私の白いポヨポヨ……


「とんかつやめたら?」




「ウッサイ!!意地悪啓吾~
とんかつはウチの大好物です~」


私は啓吾の腹筋めがけて
パンチを入れる。



固い腹筋は
私のパンチなんてへでもない


不純な心は
啓吾の腹筋に触れた
感動で


ドキン ドキン  ときめいている…



重傷だな~~ぁ……

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