禁断の恋はじめます
何事もなかったように
啓吾が振る舞うから
私も…何もなかったこと
見せなかったことにして……


とんかつを
口に頬張った。



「う~~ママ~~ァ
めっちゃウマイわ~~~。」



「おまえ…
ほんとメシ食ってるとき
幸せそうだよな~
そんなんだから
彼氏できないんじゃないのか?
彼氏よりとんかつ~~ぅ」


  
「ウルサイな~
うち今日
啓吾の先輩と
アドレス交換したんだから~」


思わず口走った。



「誰・・・・?」



「10番だよ。」



パパとママも驚いていた。




啓吾はもっと驚いていた。



「マジ・・・・?



 私だって…女ですから                                                                     

「失礼ね……」                                                                         
何事もなかったように
いつもの夕食の時間



 よかった・・・


啓吾が気をつかってるのは
痛いほどわたっている。                                         
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