禁断の恋はじめます
「お…おかしいでしょ?
私たち兄妹でしょ……。」


もっとこうしていたかったけど
私は心と裏腹の言葉を
啓吾に投げかけた。



「やめて……啓吾……」



啓吾の力に体が折れそうだった。



「このままおまえを殺したら……
おまえは一生誰のものにもならないのに……」



「怖いこと言わないで……
ダメだよ啓吾……
私たちもう…やめようって誓ったよね……。」



かすれる声



「わかってるって!!」


イライラした声が響いて
私を突き放した。



「わかってるよ…朱奈……。」


啓吾は体を丸くしてリビングを出て行った。
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