禁断の恋はじめます
頭が悪いせいか
結構忘れるのも早くて


あのマッパ事件も
私の頭から消え去ってきた
ある日のことだった。


島田くんから
メールが来た。


『部活休みなんだ~
ちょっと会いたいなって』


高校での啓吾の
様子もリサーチしたかったから


うちの近くの
地下鉄駅の改札で
待ち合わせした。


制服姿の島田くんは
やっぱりカッコイイ~~~

 啓吾に負けるけど……


「ごめんね~呼びだして。」

島田くんが笑った。



「ううん…どーせ暇だったから~」


近くの大型ショッピングセンターの
フードコートでジュースを飲んだ。




「島田くんは硬派だって
啓吾…あ…
おにいちゃんが言ってたけど?」



「硬派だよ~その通りだろ?」


「そう?私には軟派な男に見えたけど。」



私が言うと島田くんが
ゲラゲラ笑った。



「けっこう辛口なんだ~?
サッカーの応援も辛口だったよね。」



「あ~それは…
見てたら熱くなっちゃって…」


島田くんのペースにはまってる…



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