禁断の恋はじめます
バタバタと階段を降りてくる音がした。

私とママは必死に切り替える。


「かあちゃん
そう言えばさ…Jのクラブチームの話だけど
俺…行ってみようかと思ってるんだ。」


突然の啓吾の言葉に
私は混乱した。


「できれば…今年の冬休みから…
こっちでサッカーできなくなるし…
やっぱ俺…今サッカーやらなきゃ…
ダメになる気がして……。
もしさプロの道で難しかったら
また勉強しても遅くないだろう?
給料しっかり貯めておくから
そしたらかあちゃんやとうちゃんにも
迷惑かけないし……。」


「迷惑だなんて…。
啓吾は私たちの宝物なんだから
そんな言い方やめなさい!!」


ママが少し感情的になっていた。


「どうしたの?かあちゃん…?」

啓吾は不思議な顔をして
私を見た。


答えに困っていると


「おまえテストの結果悪くて
かあちゃんを怒らせたな?」

啓吾がそう言って笑った。


  啓吾……その笑顔サイコーだからね


私はそう叫びたかった。
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