禁断の恋はじめます
静けさに私は息苦しさを覚える。

「啓吾…?」

ママはもうテーブルを涙で
濡らしている。


「それで……俺がそう言う子だから?
Jはオファーを取り消したのか…?
代表選手のメンバーから落ちるのか?」


声が震えている。


「Jと協会にこのことが
封書に書かれて………
騒動が大きくなるのはおまえという
一人の大切な人間を
ダメにしてしまう…。
そういう配慮らしい……。」



「そうか?
殺人犯の息子が代表にいたり
チームにいることが許されないだけだろ。
俺はもうサッカーを続ける意味もないって
ことなんだな……。」



「そうじゃない……。
普通に目立たぬように…生きていけば
いいんだよ……。」


「それじゃ何の意味もないだろ!!!
俺はずっと代表選手になって
W杯に出たいそれが夢だった。
だからサッカーも頑張ってきた!!!」

啓吾の声が震えている。
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