禁断の恋はじめます
「殺人は許されないことよ。
だけど・・・友之は
騙されたの……。
そして家族を失っていった。
だから許せなかったの……。」


「騙されるヤツがバカなんだ……。」



「そうかもしれないけど
これだけは信じて
友之は本当にいいヤツだった……。
祥子を愛してた……。
だけど…運命は二人に意地悪だったから
たくさんの試練を与えてしまった…」



そう言うと
手紙を啓吾に渡した。


「知りたいことがあれば
なんでも答えるよ。
それからこれは
あなたのおかあさん祥子の遺書
あなたへの想いが
綴られている。
これを読んでほしいの……」


啓吾はその手紙を受け取らず
階段を駆け上がって行った。
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