禁断の恋はじめます
妹を愛してしまった。
そうもがき苦しみ出したのはいつのことだろう。


天真爛漫に笑う朱奈を
なぜか誰よりも愛しいと思う自分を
恥じていた。


だから朱奈には意地悪なことをしたり
わざとに遠ざけたり
俺はずっと葛藤し続けていた。


家族なのに


俺は頭がおかしいと……。

朱奈が応援している姿が可愛くて
よくチームメイトにからかわれた。
朱奈は年頃になっても
俺の試合に来ては
いつものように可愛い声を
はりあげて応援してくれた。


優しい両親と可愛い妹


可愛すぎて俺はいつしか
朱奈しか見えなくなっていた。
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