禁断の恋はじめます
今頃先輩の家で 何してるんだ。


俺がしていることと同じこと…
先輩にされているのか……

千沙が抱きついて
俺の名前を呼んだ。



千沙と朱奈が交差する。


 朱奈だったらどんな声を出すんだろう


千沙にはまったく失礼な話だった。
交差の中さまよって 快楽の頂点に行きつく…。
心の中で

朱奈の名前を呼んでいる。


「勇樹ったら…朱奈ちゃんのこと
めっちゃ好きなのよ。」



「え?」



制服に着替える俺に 千沙が言った。



「勇樹があんなに女に熱中するなんて
なんか意外だったわ。
でも…小さい頃から朱奈ちゃんのこと
気になってたみたいだし…
初恋みたいなものらしいわ。」



「初恋か…。」



「啓吾は?初恋はいつ?」




千沙に聞かれて体が止まった。
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