禁断の恋はじめます
啓吾のウソツキ~~~

火曜日 暇なんじゃん…


啓吾の火曜日…
そういえば…ソックスとか干してたかな…


年上の女と……


「あ~もう~ムカツク~~」


私はイライラしてきた。
見えない嫉妬で
頭の中は一杯になっている。



今日はちょうど火曜日


啓吾はまだ帰って来ないし


「何してんの?」

玄関の外を何度も見に行く私に
ママが不思議そうに聞いた。


「啓吾遅いなって~」


「部活じゃないの?
だっていつもそんなに
早くないよ?
それにね…啓吾も高校生だからね
あんまり干渉しちゃ
ダメよ~お互いにね……」



「うん……
わかってるけど……」



兄として干渉してるわけじゃない



女として…


干渉したいの……

ママが私の気持ち知ったら
悲しむよね……


幸せ家族は
地獄へ落ちちゃうかもしれない


家族の前では
私はブラコンの妹を演じる


それしか
啓吾を想う気持ちを隠せない…
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