禁断の恋はじめます
抱き上げた朱奈の体は
またさらに柔らかく女らしくなっていた。


先輩と……そんな嫉妬が湧きあがる。

千沙に俺がしてることを
先輩にされている朱奈を想像して
たまらない嫉妬心が俺をおかしくする。


理性がその混乱する心を
必死に抑え込んでいる。


首筋にキラっと光るネックレス


先輩からのプレゼントだと気付いた。
先輩が


  朱奈に触れるな

そう言ってる気がした。



  朱奈は俺のものだ……


兄の仮面をかぶって
妹に女を感じている自分を最低だと
理性がバカにした。



妹だぞ……


ありえないだろ……。


それ以上 触れたら…朱奈に軽蔑される…
そう思いながら…

朱奈を感じていたい


そんな賭けをしている。



  啓吾…いい加減にしろ

理性が欲望をおさえ付けて
俺は逃げるようにして部屋に逃げ込んだ。
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