禁断の恋はじめます
逃げ込んだ悪魔は…敗北者のようだった。
そして…自分を思いっきり恥じた。


  消えてなくなってしまいたい


朱奈はどう思っただろう?
兄想いの朱奈は きっと
俺のことを…怖いと思ったはずだ。


  どうしたらいい…?


朱奈に触れていた時の俺は
完全に理性を失っていた。


朱奈を全てのものから
隠してしまえればどんなにいいだろう



俺しかいない世界に…
閉じ込めたい……。



暗い部屋で俺は膝を抱えていた。



しばらくして朱奈が禁断の扉を
開いて入ってきてしまった。
電気をつけようとしたから


「やめろ」と言った。



もうおさえきれなかった。
さんざん自分を恥じて傷つけたのに
朱奈を想う心が熱く溢れだして


俺は自分の想いを
とうとうあっけなく……
朱奈の前でさらけだしてしまった。
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