禁断の恋はじめます
「ただいま~」

私は玄関に飛んで行った。


「おかえり~
今日は部活だったの?」



啓吾は一瞬たじろいた気がした。



「そうだよ。
かあさん~~腹減った~」



啓吾は私の横を通り過ぎていった。



  うそついた……


背筋が凍った。



後ろめたさに
啓吾が私の質問をかわしたような
そんな気がした。



島田くんが言ってた
年上とはどうなってるのかな



「啓吾って彼女とか
できたの?」



啓吾の向かい側に座った。


啓吾はご飯を頬張りながら



「な暇はない。」
と答えた。




「ふ~ん」




「ウザ・・・
何だよ……」



「別に~ぃ~」



啓吾は途中 鳴ったケイタイを
見ながらご飯を食べていた。



「ダメなんだ!!
ご飯食べてる時 ケイタイしたら~」


私はそのケイタイを
啓吾からとりあげた。



「しゅ…朱奈!!!」


一瞬で画面を確認




『今日は楽しかった~』 

ハートマーク一杯~~



残念ながら送信者の名前は
見れなかった。



でも…この絵文字は


女だろう


部活だってないのに…

楽しかったなんて…



「おまえいい加減にしろやな。」


啓吾がケイタイを奪って
額にメッチャ痛いデコピンをくらわせた。


「いた~い!!!
ママ~~ぁ 啓吾のバカが
暴力した~」



「うっせ!!!
消えろ!!!」


啓吾が怒るのも
仕方がない………



わかってるのに
嫉妬で頭が狂ってる私がいる。                                                                               
「啓吾のバ~~~カ!!!」


額をおさえて
部屋に飛び込んだ。     
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