禁断の恋はじめます
私は看護師として働きだしていた。
なぜ看護師にしたのかは…
わからなかったけど・・・
どうしてもその道に進みたかった。


両親が不仲になって
私も両親を避け初めて


早くこの家を出て行きたい


そう思っている。


啓吾の暮した幻を重ねてしまう家
母が嘆くのもわかる気がするし
いつまでも前を向けない
母にうんざりする父の気持ちも
わかる・・・。


所詮 私は二人の本当の
子どもであっても
この家庭の中心にいるのは
啓吾だったのかもしれない。


「おつかれ~」
勇樹が助手席のドアを開けた。


「今日は疲れたよ~~。
もう…寝るからね。」



「つまんないな~
せっかくの日曜日なのに。」

勇樹がタバコに火をつけた。


「だって夜勤の時は…きついもん。」



「じゃあ 一緒に二度寝すっか~。」



「勇樹……またエッチなこと
考えてはいませんか?」



勇樹は今年も大学を卒業できずに
これで二年間
大学四年生を続けている。
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