禁断の恋はじめます
「かあさん
コイツの性格何とかせんと~
もっと社会に順応させとかんと
どーなることやら……」



「朱奈はねぇ……
なんでも啓吾の影に隠れてたから
自分の友達より
啓吾の友達だし
このブラコンもいい加減
卒業しないとね……」


ママは穏やかに笑う。



「だって…啓吾の友達の方が
楽しいんだもん。」



「あのな…ちっこい頃ならいいけど
俺ももう高校生だしな。
いい加減ウザイんだよな~」



啓吾の意地悪はいつもそう


わざとに私を
突き放すこと言うけど
私は
啓吾に言われたって
怖いこと何にもないんだ。


これが他人なら
もう立ち直れない……。



啓吾はおにいちゃんだから

絶対私を
見離さないの
知ってるんだ……。



私が中学に行った時
友達いなくて休み時間が
地獄だったけど


啓吾が何かと用事を見つけて
友達つれて
来てくれたよね。


そのうち
啓吾がカッコよくて
同じクラスの女子が
下心だけど話しかけてくれたりして
それなりに
うわべだけの友達もできたんだ。
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