禁断の恋はじめます
汚れた雪
一枚のメモに書かれている
啓吾の住所


私はそれを頼りに
啓吾があれから生きてきた
現実を知ろうとしてる。



本当は…すごく怖い……。
啓吾がどんな暮らしをしていて
どんな女と暮しているのか


そして…
そして…


涙が出てきた。


医師が言った。


「大至急 診察したいんだ。
検査結果があまり……。」


そう言うと医師は言葉を
止めた。


「先生?」


「言いづらいんだけど……。
それに本人はきっと
かなり辛い状態でここに
駆け込んできたんだと思う。」


「よくない病気ですか?」



「もっと詳しく調べたいんだ。
多分…よくないね。」



自分が医療関係者なのを
呪いたい気分だった。
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