禁断の恋はじめます
家に帰って…
啓吾の部屋にひさしぶりに入る。
あの日のまま
ママは毎日啓吾の部屋の窓を開け
掃除機をかけていた。
その様子が 見ていて辛いから
パパが
「もういいよ。
啓吾は帰って来ない…。
やめなさい。」と言った。
「啓吾は帰ってくるわ。
ここはあの子の部屋
いつ帰ってきても…啓吾が
安心できるように…
私にできるのはそれだけ……。」
ママはそう言って
寝ることのない布団カバーを
定期的に取り換えていた。
私もパパもそんなママを
見ているのが辛くて…
そしてイヤになっていた。
あの日のままの
啓吾の部屋………。
机の上には啓吾が読もうと
しなかった
本当の母親からの手紙が
ママが入れたんだろう
可愛いクマのついたクリアファイルに入れられていた。
あれから何年もたったのに
ここだけはまだ啓吾が
高校生だったまま……。
ママの強い思いが今なら少しだけ
理解できるような気がした。
啓吾の部屋にひさしぶりに入る。
あの日のまま
ママは毎日啓吾の部屋の窓を開け
掃除機をかけていた。
その様子が 見ていて辛いから
パパが
「もういいよ。
啓吾は帰って来ない…。
やめなさい。」と言った。
「啓吾は帰ってくるわ。
ここはあの子の部屋
いつ帰ってきても…啓吾が
安心できるように…
私にできるのはそれだけ……。」
ママはそう言って
寝ることのない布団カバーを
定期的に取り換えていた。
私もパパもそんなママを
見ているのが辛くて…
そしてイヤになっていた。
あの日のままの
啓吾の部屋………。
机の上には啓吾が読もうと
しなかった
本当の母親からの手紙が
ママが入れたんだろう
可愛いクマのついたクリアファイルに入れられていた。
あれから何年もたったのに
ここだけはまだ啓吾が
高校生だったまま……。
ママの強い思いが今なら少しだけ
理解できるような気がした。