禁断の恋はじめます
「ついていくって……。
今すぐ?」


「俺は本州に行くから…
その時一緒に来てほしいんだ。」



「一緒に……?」


「結婚してほしい。
おまえを幸せにしたい……。」



「勇樹……。」



「多分…うちの親とはもめるけど
俺は絶対…ここを出る。
いろいろぐちゃぐちゃするけど
朱奈を連れて行きたい。
ずっとずっと…俺は朱奈だけを
想ってきた。
啓吾を応援する朱奈が 可愛くて…
家族に愛されてる啓吾が
うらやましくて……
俺が家庭をつくったら
絶対 あんな家庭にするんだって
ずっと思ってた。
朱奈と一緒に…
温かくて居心地がよくていつも
笑顔で笑いえ合える
家族を作って行きたい……。」



「勇樹……。」

私は勇樹の手をとって
頬ずりをした。


「孤独だった……。
いつも一人だった……。
だけど…朱奈が俺のそばにいてくれて
俺は…まともな人間になれた気がする。」


勇樹のプロポーズが嬉しかった。


だけど心は揺れ動いている。
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