禁断の恋はじめます
「おかしいわ。
あなたは啓吾の母親のような年なのに
どうして啓吾の恋人になるの?
啓吾を啓吾の父親の
変わりにしたんでしょう?」


裕子はため息をついた。


「あなたって…頭がいいのね。」



「ひどいわ。
啓吾を利用してボロボロにしてる。」



「ボロボロになってるのは
啓吾がそう望んでるからよ。
あの子は…もう人生を捨てちゃってる。」




「あなたがそうさせたのよ!!」

私は大声で叫んだ。


「私?違うわ。
あの子は何かから逃げて来たのよ。
絶望してる。
私に出会う前から…
もうあんな感じだったんじゃないの?」


「あなたが啓吾の夢を
奪ったからでしょ?
サッカー選手になるっていう夢を…
とりあげたのはあなたでしょ?」

心臓が苦しいくらい興奮している。
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