禁断の恋はじめます
「私と啓吾はちゃんと
信頼関係で結ばれてるわ。
そこに愛情があるかどうかは
疑問だけれど私は啓吾を縛らないし
だけど啓吾はここから出て行かない。
彼の父親の面影を
啓吾に見つけて
啓吾はそんな私を 隠れ場所に
利用している。
あなたにはわからないでしょうけど。」



「そんなのわかりません。
愛し合ってないのに恋人って
言うあなたがわからないわ。」



「欲しいものが手に入らなかった同志
傷をなめ合って生きてる
それで啓吾と私の関係ができ上ってるの。
お互い干渉し合わないし
啓吾は啓吾で好きな事してるわ。
だから病院も無理強いしないし
啓吾がやりたいこと
やらせてるだけよ。」


「じゃあ あなたは
啓吾がいなくてもいいですね?」



「ん……
まぁ あの子がそう望めば
それでいいかな……。」



私は立ち上がった。


「遅くにおじゃまして
ごめんなさい。
啓吾に話してみます。」


私は玄関に向かって足早に歩いた。
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