禁断の恋はじめます
だけどそれは想像だけのことで
今の俺には

眩しく成長した朱奈を
妹としてしか
扱えなくなった。


もう先がないことは
わかっているから……。


俺がまたその禁断を破ってしまっても
もう朱奈を幸せにすることは
できないんだ。

先輩と別れたという朱奈


そう考えると
恐ろしくなる。
先輩のまっすぐな朱奈への想い

朱奈が幸せになるためには
絶対に失ってはいけない


俺はそう思った。


俺を離さないと抱きしめる
朱奈を兄ではない

男の俺がもがきだしている。


でも二度と間違いは
犯さない……。


じゃないと天国に
入れてもらえないかも
知れないからな……。


「朱奈……」


「うん?」甘えた声で
朱奈が返事をした。
  
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