禁断の恋はじめます
「キャ・・・!!!」

何せ初めての出来事に
私は驚いて声を上げた。



「あ…ゴメン…うれしくて
つい…ゴメンな…」


島田くんは私から
慌てて体を離した。


「朱奈ちゃん」


心臓がドキドキしてる。


私はおそるおそる
島田くんの顔を見上げた。



「俺と付き合ってほしい。」



  え~~~~~!!!???


「俺さ…ずっとまえから
可愛いって思ってたんだ。
だから啓吾が入学してきた時
メチャメチャうれしかったんだ。
また妹ちゃんに会えるって……」


「そ…そんな…
私なんて…そんな……」


突然のことで
口がまわらない・・・…。




「考えておいて……。
いい返事待ってる……。」



島田くんは何事もなかったように
教科書を広げた。


「勉強するよ……」



「あ…はい!!」


さすが秀才は切り替えが早いんだな・・・
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