禁断の恋はじめます
「こうやって…またこの部屋に
池端 啓吾として戻ってくるなんて
思ってもいなかったな。
俺の記憶の中の朱奈と
今の朱奈はやっぱ違うから…
それだけ時が経ったのかな。」
「そうよ。すごく経ったわ。
あ…ちょっと微熱がある……。」
「俺が消えてから 今日までの朱奈が
こんなに素敵な女性に成長してるのは
毎日が満ち足りていたからだろ?」
啓吾は今日は
とってもおしゃべりだった。
「満ちていたかどうかは
わかんない……。
どこかに大きな忘れ物はした。」
啓吾のことよ。
「俺なんて見てみろ。
毎日が絶望だったから
こんなちっさい男になり下がって
悪いことばっか
してたのかな……
寿命までない……。
朱奈とはえらい違いだね。」
啓吾はそう言うと大きな
ため息をついた。
「そんなこと言わない。
啓吾は啓吾……啓吾のできることを
一生懸命やってくれたらいい。」
私はノートに
啓吾の血圧と熱を記入した。
「俺のやれること?
ん~~~それは…朱奈を
先輩の腕の中に戻すことだな。」
啓吾はそう言うと体を起こした。
池端 啓吾として戻ってくるなんて
思ってもいなかったな。
俺の記憶の中の朱奈と
今の朱奈はやっぱ違うから…
それだけ時が経ったのかな。」
「そうよ。すごく経ったわ。
あ…ちょっと微熱がある……。」
「俺が消えてから 今日までの朱奈が
こんなに素敵な女性に成長してるのは
毎日が満ち足りていたからだろ?」
啓吾は今日は
とってもおしゃべりだった。
「満ちていたかどうかは
わかんない……。
どこかに大きな忘れ物はした。」
啓吾のことよ。
「俺なんて見てみろ。
毎日が絶望だったから
こんなちっさい男になり下がって
悪いことばっか
してたのかな……
寿命までない……。
朱奈とはえらい違いだね。」
啓吾はそう言うと大きな
ため息をついた。
「そんなこと言わない。
啓吾は啓吾……啓吾のできることを
一生懸命やってくれたらいい。」
私はノートに
啓吾の血圧と熱を記入した。
「俺のやれること?
ん~~~それは…朱奈を
先輩の腕の中に戻すことだな。」
啓吾はそう言うと体を起こした。