禁断の恋はじめます
「その話はもういいから。
啓吾には関係ない 私と勇樹のことだし。」



「なんで先輩のプロポーズ
断ったんだ?」



「いいじゃない…。まだ早いと
思ったの。仕事もしっかりしたいし
勇樹について行ったら
病院も辞めなきゃいけないし
今 結構いい感じなのよね。」


私はなるべく
啓吾の話を聞き流そうとしてた。



「俺のためなんだろ?」

啓吾の手が私の腕をつかんだ。


「違うって……。
まだ結婚したいって時期じゃないだけ。」



「俺には時間がないんだ。
朱奈を幸せにしてやれる未来がない。」



「違うもん。
別に啓吾に何か求めているんじゃない。
ただ…やっと戻ってきた啓吾と
一緒にいたいだけ。
だれにも縛られたくないの。」


「俺は…十分だよ。」


啓吾の言葉に火がついた。
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