禁断の恋はじめます
幸せにするために
「だからやめとけって言ったろ。」


和室でひっくり返った
朱奈に布団をかけた。


「ん…だいりょーぶらって…
すこちねたら…ふっかちちるから…。」


モゴモゴと口を動かした。


「どこの言葉よ。
通訳呼んで来いよ。」

俺はおかしくて大爆笑した。

しばらく朱奈の理解不能な
言葉を聞きながらそのたびに
俺は笑わせてもらった。


「いっちょーけんめーこっちはね
しゃべちるんだけんどね…。」


「あ~こんな笑ったの…
何年ぶりかな。いいからいいから
少し休め。おまえが
何か言うたび俺 笑いすぎて
苦しいから……。」


俺は朱奈の背中を
ポンポンと叩いた。



安らかな寝息を立て出した
朱奈の横を
食事を下げに来た
客室係が忙しく動き回る。


その様子もおかしくて
俺はクスクス笑ってしまった。
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